前回の総括から1年ほどしかたってないのにもう18台も増えている!何でかしら?と考えても思い当たる節がない*1。
そんなわけで例のごとく手に入れた順にご紹介する。もちろんヲヤヂの独断と偏見に満ちた評価なので、世間の評価とまるで違っている可能性もあるので悪しからず。
今回の構成は
コンパクト … 12
ハンディ … 3
その他 … 2
となっていて、主にデザインが優れたものを集めている。場所を取ること、一度に聞ける台数のこともあり、徐々に小さいものが多くなってきている。またこの期間に過去仕入れたものと同じ機種を仕入れているが、それはここでは紹介しない。
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TFM-4200
いかにもポケットラジオ然とした佇まい、後述の3F-61と見た目が同じ。もしかしたらヲヤヂはこういう形のFM/AM機が好きなのかも。
ICR-S1
ザ・感度シリーズのAM専用機。アンテナが大きく感度がいいのが売りだが、必然的に箱も大きめになることから音質も比較的よい。ただ選局の部分は大きいダイヤルを使っているものの見栄えと使い勝手は今一つ。箱が大きいのだから周波数表示はダイヤルと兼用などしないで糸掛け式のちゃんとしたものにすればよかったのに。モノはいいのに中途半端にコストダウンを食らって残念な形となってしまった一台。
R-155
単3電池1本で駆動する小さなAM専用機。音質、感度は今一つだが、ずっしり重くて存在感は充分。
R-71
絵皿にラジオが付いている。ノベルティ用として企画されたもののようだが、果たしてこれをラジオとして使っていた人はどのくらいいたのだろうか。もちろん使えはするのだが、仮に自分がもらってもあまりうれしくはないかな。
…といった具合なので、使用感がなくきれいな一品。ただし絵皿としては模様が印刷なので芸術的な価値はない。
RF-723
スピーカーグリルの木目が美しいポータブル機。16cm径スピーカーを積んでおり音質もまずまず、受信性能も高い*2。一人FMをしっとりゆったり聞くには丁度いいかもしれない。でもよく見てみるとスピーカー部サイドの金属モールが左右とも外れている(上下には残っている)。オクを眺めてみても同じくモールのないものがあることから、この機種の持病のような気がする。
TR-4100
パチモンを数多く生んだ、まさしく「ソニーデザイン」と呼べるAM機。海外での評価も高い(らしい)。
3F-61
TFM-4200の先代にあたるもの。作りは全く同じでひねりもなしでちとさみしい。1969年のGood Design賞受賞。
TR-4150
茶色をベースに白い丸を組み合わたデザインが特徴。ダイヤルのオレンジ色もアクセントになっている。
TR-1818
ソニーのノベルティシリーズの1台。立方体を対角線で2つにしたデザインが特徴。もちろん使えるのだが常用するものではないと思われる。
TR-650
昭和30年代後半に登場したデザイン的にも攻めたAM機。横にも前にも張り出したスピーカはインパクト大。ケースもスピーカ部をむき出しにする形状になっている。
SRF-40
これも前から欲しかった1台。ウォークマンブルーが美しい。ただ現状のSRFシリーズを考えると実用にはもはや向かない気がする*3。
R-81
例の『ぼっくらのクラブのリーダーは~』のメロディーが聞こえてきそうな1台。見た目のインパクトは絶大、実はキーホルダー部分の先がないのだが、そんなの全然気にしない。
ICR-7
薄型の1台。前に仕入れたICR-9とは兄弟関係らしい。型番だけだとこちらの方が薄い気がするがそういう訳でもない。そして他メーカーには兄弟よりも似ている奴*4がいる。同じ方向性で作るとどうしても似てしまうのだろうが、やはり不思議である。
RF-800D
ふと見て「お、かっちょいい」とときめいて仕入れた年代物の1台。ずっしりと重くて『鉄仮面』と呼ぶにふさわしいメタリックな外装。しかもちゃんと鳴ってくれていい雰囲気にさせてくれる。ただオクではよく見かけるため数多く売れた機種なのかも。
2R-32
何といってもメッキボディ。ただでさえ眩しいが同じメッキ兄弟の2R-31と並べておくと更に眩しい。
TR-712
オークションを彷徨っているうちに見つけたソニーのランドマーク的な1台。優に60年以上前の製品だが古さはあまり感じない。当時はトランジスタよりも真空管のほうが幅をきかせていた時代*5であり、作りは真空管ラジオにそっくりである。
TR-4170
廉価版のAMラジオ。外装はアルミパネルをかぶっているがデザイン的にはもう一捻り欲しいところ。中身だけだとTR-4150と何も変わらない。
ICF-TR40
ソニーのアニバーサリーモデルという事でデザインは凝っているものの中身的には普通のポケットラジオ。縦位置で立てかけるためのスタンドはいかにも昔風。それよりも、あんなひどい外装にした担当者は責任を取れ!
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1960年代から1970年代に発売されたものが多い。この辺りがまさしく高度成長期に当たっていて優れたデザイン、個性的な製品が数多く生み出された時期になっているようだ。