cgs’s blog

ヲヤヂの想うがままに

DL-305 (プロローグ)

UM-385に飽き足らずまたも真空管ラジオを仕入れてしまう。闇はかなり深そうな雰囲気だが今回仕入れた(仕入れてしまった)のは我が家では最も古いものになる1953年発売、ナショナル製5球AMラジオである*1。こいつの売りといえばスピーカを中心とした意匠。それまでの国産ラジオとは一線を画すアールデコ風デザインで、いかにも時代を感じさせるもの。そしてフィリップスからの技術導入でロゴがナショナルとフィリップスの両方入ったものになっていたり、裏板がL字型になっていて筐体下にまで回り込んでいる*2、といった他にはない特徴を持っている。さらにこいつは真空管ラジオとしては小さい方なので箱ラジオの棚に割り込むのも可能であろう。

届いたものをひとまず確認。オクでは機種名がなかった(実際どこにも何も書かれてない)がDL-305で間違いなさそう。外装はつまみが交換されているものの比較的綺麗。中はそれなりに埃が溜まっている。パイロットランプの配線は交換されているようだがスピーカーの配線は劣化して芯線が見えている(はぁ)。バリコンのマウントは溶けてシャーシはおろか、底板にまで垂れている(うぇ〜)。ペーパーコンデンサもいっぱい使ってあって、やはり定番のメンテが必要と思われる。とはいえ先約があるので、その後になる予定。うーむ、一体いつ始められるのやら。

*1:管球式は不思議とナショナルばかり集まる。何故?不人気なの?

*2:このおかげでシャーシを取り出さなくても下周りのパーツにアクセス可能