cgs’s blog

ヲヤヂの想うがままに

テーブルラジオを一旦総括

改めて数えると8台。数を集めるつもりはなかったが結果多くなってしまった。真空管ラジオよりはましとはいえ意外と場所を取るし電気≒コンセントの問題もある。当然一度に聞けるのは1台だけなのでもったいないともいえる。とはいえそれぞれに個性があって*1、一概に切り捨てるのはしのびないところ。そんなわけで用途別放送局別に使い分けるという大変贅沢な構成となった。

製造年代
1969 TFM-9130 TFM-9500 RE-725
1973 TFM-9510
1976 RE-790
1977 ICF-9580
1979 RE-896
1980 ICF-9640
なので、どれも十分に古い。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
以下はあくまで私の主観です。電波状況は良好な中での判断です。(入手順)
RE-896
Nationalの木製ラジオではおそらく最後期の機種*2。16cmスピーカを朗々と鳴らす。感度はAM/FMどちらも優秀だが、特にNHK第一では音質の点で他の追随を許さない。地元局でラジオ深夜便や ひるのいこいを聞くならこれ一択であろう。高校野球を聞いたところ、音に立体感まで感じられる。ただしデザインは手持ちの中で一番平凡である。

ICF-9580
背が低い、音質がよいことで居間に鎮座するICF-9580は手持ちの中で唯一のバスレフ型*3。日中はTokyoFMを流している。前にも書いたが製造時期は台湾での製造に移っている頃にもかかわらず国内製造でエアバリコン使用という高スペック。ただし木目パターンのプラが貼り付けてあり、手荒に扱うと剥がれることから注意が必要。最近になって実は意外と高級機であったことが判明*4、出力も7Wと高性能である。

TFM-9500
我が家では唯一ステレオアダプタをもつ。さらに電池駆動が可能な機種であるため裏蓋が簡単に開けられる(掃除がすごくしやすい)。音質は12cmスピーカで素直な音がする。受信性能は現代のものと遜色ない。ステレオアダプタがあるのでFMをよく聞く。ただボリュームが左右で独立しているのでバランスを取るのが難しい。

ICF-9640
製造年はこの中では一番新しいが受信性能、音質は一番古いTFM-9500に負けている。底板がプラ板、外板は合板を折り曲げて作られているなどコストダウンが著しい。ただし全体のデザインはちょい古めの意匠でこじゃれている。

TFM-9510
ネットでの評判が高い機種。低音がやや強めで民放FMを聞くなら一番だがAMの性能は激安ポケットラジオと同等以下*5。デザインはローズウッド風の外装と縦格子のグリル、緑の透過型メータで秀逸である。ただし音量・音質がスライドボリュームのため微調整が難しい。

TFM-9130
背面についたスピーカからホーンを経由して前に音が出るという独自の構造を持つ。さらにツイータつき、ダイナミックレンジの調整機能つきというまさしく「異端児」という表現が的を射ている。さらに外部入力も多数(試してないが)。ただし受信性能、音質は同時期のTFM-9500とあまり変わらない。

RE-725
ミニマムサイズ(容積比で896の6割弱。とはいえ十分に大きいが)のホームラジオ。動画サイトで輸出向けのホームラジオにはこのような極端に背の低いものがあり、どういったものか?と気になって入手したものの10cmのスピーカのためか音質的にはあまり薦められたものではない。

RE-790
これもネットでの評価が高い機種。RE-896と似た性能、音質だがツイータを持つ分、高音が伸びてよりFM向きか。デザインはRE-896に近いが緑の透過型メータを持ち少しおしゃれ。

問題点
何しろどれも古いものなのでいろいろと不具合がある。
9580:豆球不良
790:豆球切れ、TONEガリ、バンド切替ガリ
9510:バンド切替ガリ
9640:バンド切替不良(FM入らず)、VRガリ
725:VRガリ
9130:VR不良、バンド切替不良
完調なのはRE-896とTFM-9500のみ。がっくり。

*1:古い機種は特に顕著

*2:デジタル時計のついたモデルがあるので最後ではないかもしれない

*3:他でバスレフを謳っているのはTivoliAudio、SONYのSRF-V1BT、あと合わせ技だが東芝GT doubleなどがある

*4:他のラジオの定価は15000円前後だがこいつは27800円。同時期のベストセラーBCL機ICF-5900の定価も同じく27800円である。

*5:どこかおかしい?線がどこかで切れてる?