cgs’s blog

ヲヤヂの想うがままに

思いのままに

昨年から集めてきたテーブルラジオはどれも中古であるため、大なり小なり問題を抱えている。

バンド切替SW
この不具合が多い。9130、9510、9640がこの症状。どれもスライドスイッチで中途半端な位置にしないと音が出ないとか小さくなるとか。バラして掃除しないといけないが、バラすにしても基板から外さないと難しいし、外すにはかなりの足の数がある。仮に交換可でも外すのは同じ。あぁ面倒。

音のざらつき
9500、9130がこれ。つまり最古のものに出ている。それよりも若い9510以降では出てないことを考えると性能の劣化、パーツの劣化か?

その他
9580:たまに照明が切れる。半田割れor半田の浮きと思われるが、詳細は開腹後。

そもそも9130はまだ掃除も済んでないので、まずはそこからですな。



前にも書いたが、TFM-9130はとてもユニークなラジオである。

まず大変特徴的な形をしている。メインスピーカが後ろ側を向いていて、その外側にコの字型のホーン*1がついており、それに反射・誘導されて前に音が流れてくる。つまり1つのスピーカから左右に音が分かれて出てくるイメージである*2。ホーンも含めて全体がプラ製だが、メインスピーカのバッフルは木のようだ。(なぜここだけ?)
持ち運ぶ際はホーンがあるためかなりバランスが悪い。また本体正面側はほぼ真四角、全体に木目シールでおおわれている。左上部にツイータとスライドのVR、TONE CONTROLがついている。電源SWは上に飛び出していて、それを押し込んで電源ON。つまりSWが見える/見えないで電源の入/切が分かる仕組みである*3。このあたりの意匠は同時期発売の8F-58の流れを汲んでいる気がする。
チューニングダイアル・バンド切替・AFC入/切は本体右にあるのだが、ホーンが邪魔をしてわかりづらくなっている。そして謎の機能、DYNAMIC RANGE調整用スライダー(EXP←→COMP)がついている。操作するとCOMPで高音域・低音域が絞られEXPで強められるようだが、TONEを調整するのとさほど変わらず、何を意図しているのかいささか微妙である*4。そして7Wもの高出力*5。がしかーしVR不良で最大音量にならないorz
ともかく個性たっぷり、まさにノリノリな頃のソニー製品である。

*1:リフレクタ?ディフューザ?

*2:この「落ち着きのない」デザインからしておそらく輸出向けモデルだったと思われる

*3:この頃以前のソニー製ラジオには割と使われていた電源SWの形。昔だとTFM-110Fとか最近ではICF-801などもこの形式の電源SWになっているようだ

*4:他の装置と連動して機能するものなのか?知っている方お知らせください

*5:これだけの高出力に意味があるのだろうか?昔の家は広かったから?